思想ヲ武装セヨ 芸術トハ意志ダ
誰かを想い 何かを願う時
ソレハ、カタチニナル
SANAGARA は、
東京 / 神奈川を拠点に活動する、
1993〜1994年生まれのバンドマンたちによって始まったアパレルブランドです。
Made in Me. の彦・優作、
DETOX のトモヤ、
All Good Soldiers のRyohey。
それぞれ別々のバンドで活動していた4人が、
音楽だけでは表現しきれない想いを形にするために立ち上げました。
当時のバンドTシャツは、
ライブハウスでは着られても、
街では少し着づらいものが多かった。
だったら、
普段から着たくなる服の中に、
音楽や思想を落とし込めないだろうか。
そんな発想から、
SANAGARAはスタートしました。
ただ服を売るためではなく、
仲間たちと徒党を組み、
シーンそのものにムーブメントを起こしたい。
そんな想いを胸に、
メンバー自身によるデザイン制作に加え、
SNSを通じて出会ったイラストレーターたちとも共作を重ね、
「非Normal」「少女苺」など、
数々のヒットアイテムを生み出していきます。
そしてYouTube時代の幕開けと共に、
後輩バンド「夕闇に誘いし漆黒の天使達」との交流をきっかけに、
ブランドの認知は一気に広がっていきました。
まだD2Cという言葉が一般的ではなかった時代。
SNSとECを武器に活動を続け、
法人化を行い、
株式会社SANAGARAを設立します。
しかしその頃、
世界はコロナ禍へ突入します。
ライブハウスは危険な場所とされ、
音楽は不要不急と呼ばれました。
ステージに立つことを奪われたバンドマンたちは、
それでも何かを表現したくて、
何かを届けたくて、
SANAGARAへ集まります。
ライブ休止を余儀なくされたボーカリストたちによって、
HIP-HOP CREW「NINJA PUBLIC」を結成。
音楽と服。
ライブとPOP UP。
ジャンルも肩書きも飛び越えながら、
新しい表現の形を模索していきました。
谷川POPゴリラの白木智之、
Azamiの三浦詩音、
SHABAの山口航佑も加わり、
Laforet HARAJUKU、
渋谷モディ、
大阪・堀江などでPOP UPを展開。
SANAGARAは単なるアパレルブランドではなく、
表現者たちが集う場所へと変わっていきました。
しかし、
好調に見えた活動の裏には、
資金繰りや将来への不安、
メンバーそれぞれの人生との折り合いが常にありました。
活動休止。
脱退。
方向性の違い。
結婚。
出産。
仕事。
それぞれの人生が前へ進むにつれ、
バンドも、
ブランドも、
少しずつ形を変えていきます。
始まりのメンバーで続けることは
できなくなりました。
正直、
何度も終わらせようと思いました。
続ける意味が分からなくなったこともありました。
仲間が減り、
環境が変わり、
あの頃見ていた景色は、
もうどこにもありません。
それでも、
SANAGARAだけは手放せませんでした。
なぜなら、
私たちが残したかったのは
ブランドではなく、
「どう生きるか」
という問いだったからです。
何度も迷い、
何度も失敗し、
何度も立ち止まりました。
バンドが止まっても。
仲間が減っても。
表現することだけは、
やめられなかった。
服を作ることも。
音楽を作ることも。
何かを信じることも。
SANAGARAは、
そんな人間たちが残した
意志の痕跡です。
そしてその意志は、
今も形を変えながら続いています。
現在は東京・町田のアパレルスタジオ
Factory ant を拠点に活動。
NINJA PUBLICとして参加した
白木智之がブランドディレクターを引き継ぎ、
文化服装学院ファッション高度専門士科を卒業した
デザイナー Miu の加入により、
デザイン、
パターン、
縫製、
プリント加工までを一貫して行う
Made in Japan の服作りへと進化しました。
かつてはバンドマンたちのDIYブランドだったSANAGARAは、
今、
思想を形にするためのアトリエとして、
新たなフェーズへ進んでいます。
私たちにとって服は、
流行を追うためのものではありません。
その日の感情を表現するために。
自分の思想を示すために。
変化し続ける自分自身と向き合うために。
私たちは、
そんな服を「思想武装服」と呼んでいます。
纏うとは、
ただ着飾ることではない。
自分自身の意志を、
この現実へ刻むこと。
SANAGARAは、
意志を纏うための装備を創り続けています。
人は変わる。
環境も変わる。
仲間も変わる。
それでも、
意志だけは残る。
SANAGARAは、
その意志を纏うための装備でありたい。
解散しても、
生き方までは解散できない。